2004-01-01から1年間の記事一覧

そしてピンチョン。 「たぶんあんたは見つけだすわ。あの人たちの爆撃された街の中とか、あの河とか森の近くとか、雨の日とかにね。きっとそうなるわ。ヒムラー遊戯室のことだって、あんたは忘れないはず……記憶があんたのために踊り出してくれるわ。たとえあ…

忘却について。 「私たちは忘却してしまったものを、完全なかたちで取り戻すことはけっしてできない。それはおそらく良いことなのだろう。もし取り戻すことができたなら、その衝撃は非常に破壊的なものとなり、その瞬間私たちは憧憬というものを理解すること…

おとといのエントリを見てふと思い出したのだが、ベルリンの観光バスの日本語音声ガイドで、プロイセンのことをずっとプロセイン、プロセインといっていた。似非くさい健康食品のようだ。

数日前からハーバーマスを検索キーワードにここに寄った方が何人かいらっしゃって、特に気にもとめずにいたのだけど、そうですか、京都賞授賞式があったんですね。今日何日か遅れで向こうの新聞に目を通しててようやく知りました。はずかし。 講演の様子はno…

ヘルマン・ヘラー『ドイツ現代政治思想史』の続き。 「東プロイセンで始まった[シュタインとハルデンベルクの自由主義的]改革事業が成果を収めたさらなる理由は、ケーニヒスベルクの賢者の精神で訓育され、東プロイセンの故郷の大学でアダム・スミスの著作を…

カエラちゃんがYAHOOニュースに登場しちったな。映画出演か。いつまでもローテンションの彼女でいてもらいたいもんです。

きのうの夜中、TVをつけたらデニス・ホッパーの短いドキュメンタリーみたいのをやってた。ムカついた。「イージーライダー」とその後の干された時代について、反省してますみたいな表情で(そうは言ってないけど)語るホッパー。今はカントリークラブ通いを…

遅いランチのあと、ラフォーレ・ミュージアムのあたりをぶらぶら歩く。散歩はいいな。記憶が攪拌されて、知覚が広がり、ほんのすこし歩いただけでずいぶんな旅をしたような感覚がある。意識の下部構造がゆっくりもみほぐされるような感覚。ある種の調和の感…

まったく関係ないが

きのうから岡崎京子の『東京ガールズブラボー』をひさびさに読み返してる。「pink」も「リバーズ…」もいいけど、やっぱガールズブラボーが一番すきだなあ。「ジオラマボーイ・パノラマガール」なんかも好きだけど。 「人を好きになるのってスゲエおそろしい…

っと、またずいぶん間があいてしまった。日々が飛ぶようにすぎてく。なのに休みは寝てばっかりだ。 先日図書館で発見したヘルマン・ヘラー『ドイツ現代思想史』(御茶ノ水書房、1981)はかなりの良書ぽい。原書は1926年だが、内容はまったく古くない。パラパ…

「V.」日記。だいぶ前に読んだとこだが、プロフェインの警備バイト先の放射能測定用人体模型と「重力の虹」の黒の装置の関連がちょっと気になる。両方とも<Shroud>なのだ。

きのうのアニメ夜話は抜群におもしろかった。宮台氏、大森氏、出渕氏、みんなツボをおさえた話がいい。「イノセンス」も時間がたってからきっとよい作品だと思えてくるでしょうと最後に宮台氏。ほんとだろうか。ほんとだったらすごいな。あと出渕氏若いのに…

「V.」日記。第二次大戦下マルタの爆撃。「…わが子よ、お前には私の言う道路が分かるだろうね。「20世紀」という道路なのだ…」。そう、ピンチョンほど<20世紀>を書こうとした作家はいない。それにしても、今年6月にあったはずのマルタでの「ピンチョン学…

午前ドイツ語→午後ちょっと漫喫(「殺し屋イチ」読む。きのう某所で赤坂監禁事件のエントリ読んだのでちょっとダブる)→帰って洗濯→身体が重いのでちょっとジョギング→「雲」を観に恵比寿の写真美術館へ→行ったら休館日→散歩、中古家具屋探検→シェ・ルイでメ…

なんとか

滞りなく終了。現在26:00。がしかし、終わったらもっと大きな満足感があるとおもっていたけど、そうでもないな…。何かが心に引っかかってる。これくらい飄々とこなせよいい年なんだから、ということと、丁寧に進めるよりはもっとライブ感を引き出すべき…

現在、結婚式当日06:00。ようやく披露宴の台本書き上げた…。夜中スーツのしわ取りに奮闘して、思わぬ時間を食ってしまった。これから少し寝る。寝過ごさないか心配だ…。

といいつつ電車では野田昌吾の続きを読んでいたりする。逃避だ。 ここでまず問題にしなければならないのは、ドイツ・ルター主義の転回についてである。ルター主義は、周知のように、人間を霊的(内的)な存在と身体的(外的)な存在とに区別し、外的行為に対…

あさってはドイツ語の授業。まだ準備してない!金曜にはリサーチの仕事の〆切。終わってない。土曜は披露宴!台本まだ書いてない!やべー、時間ねー!(゜口゜; 三 ;゜口゜)

披露宴の衣装を買いに吉祥寺へ。いろいろ見て回ろうと思っていたが、めんどくさくなってパルコのポール・スミスで一揃いまとめ買い。スポンサー付きなので強気だ。 ついでにPBCも物色。アイン・ランド「水源」「肩をすくめるアトラス」(共にビジネス社、200…

待ち合わせまで微妙に時間があったので、古本屋の木犀堂に寄ってみる。山室静訳のヤコブセン全集があったので、心を奪われる。リルケが絶賛してやまなかったデンマークの作家。「マルテの手記」を大事に大事に読んでいたぼくは、ヤコブセンの本もなんとかし…

披露宴会場下見に鎌倉へ。小町通りはいつもながら人出が多い。

あう、風邪ひきかけぽい。意識1cmくらい宙に浮いてる…。今日は東京駅で大量のディズニーランド帰りの客に遭遇した。みんなハロウィンの袋を手に下げていた。吉野屋は元気な酔っ払い学生でにぎわっていた。そうか新学期はじまったんだっけ。帰りの電車では野…

いま「死霊のはらわた」を

みた。「ドニー・ダーコ」にでてきたのでずっと見たかった。のだが、(;´Д`)オエー、グロかった…。なんでこんな邦題にしたのか、その理由がわかったよ…。さすがにパロディされつくしてるので笑ってしまうとこもあったけど、見応えはある。カメラワークもヒッ…

日曜からずっと雨の降りどうしだ。薄手のコートがほしくなるくらいの気温。もうちょっとしたら大学通りが色づいてくるな。 ドイツ語の授業のあと、本屋で司会の本を物色したあと、スタバにしけこんで「V.」を読む。「ステンシルの動機のように理知的なかたち…

新宿で秋物アウター探しのついでに、bk1に寄る。結婚式の司会を無理矢理たのみこまれたので、やむなくマニュアル本探すも見つからず。おととい丸善でみとけばよかったなあ。ジョン・ウィルズ「1688年:バロックの世界史像」(原書房、2004年)を購入。冒…

ようやく仕事ひと山こえたあ。きのうは一人で会社泊。守衛バイトをしてたとき、夜中仕事してる人見て大変だなあとおもっていたが、自分もさっそくやるとは。もうすこしアウトプットの効率を上げたいもんだ。 今日は早めに出て、丸善に寄る。野田昌宏「愛しの…

「ヘッズHE∀DS」(東野圭吾原作、間瀬元朗作画、小学館)全4巻を読む。東野作品は読んだことないが、よくできた話だと思う。テーマやドラマ展開としては古典的な部類に入るんだろうけど構成がうまい。そしてやっぱり魂を打つ(笑)熱い作品というのに惹…

DA PUMP新曲頭にこびりついてはなれねー!ちょうど涼しくなってきてなんとなく切ない気分でココロの隙が生まれるタイミングを見計らってのリリース、に見事にやられてるような。1991年の秋に、空気感に、すうっと連れもどされる。<空気感>、というのはポッ…

今日オープンの丸の内オアゾの丸善にいってきた。スゲー混んでる!品揃えは…どうなんだろう。特別はっとするものはなかったような。万年筆売り場とか高級感出すのはいいけど、肝心の書棚には個性とか本店の凄みが感じられないような気がする(八重洲BCとの…

今日も夜、行く先を決めずに走った。今度はジョギング。静かな住宅街を抜けて、都立神経病院裏手の雑木林を上り、府中病院構内へ。ちらりと見える病院棟内の廊下の明かりにまた古い記憶が刺激される。展開する景色に反応しながら道を選んで、そのたびに軽く…