2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェラルド・ハワード「『重力の虹』の思い出 〜ピンチョン A to V〜」翻訳(その3)

翻訳最終回です。ちょっとほろ苦い後味。 関心もって読んでくださった方、ありがとうございました。 *** (承前) あれから31年後、すっかり変わってしまった文学的風景の中にいるまったく異なった人物として、私は『重力の虹』の再読にとりかかった。私…

ジェラルド・ハワード「『重力の虹』の思い出 〜ピンチョン A to V〜」翻訳(その2)

続きです。『重力の虹』のような小説も、たくさんの人の協力があってはじめて完成したんだなあとしみじみ思わされる。翻訳は次でおしまい。 ***(承前) 2004年の夏のある金曜日、私はヴァイキング・ペンギン社の半分打ち棄てられたオフィスにこもって、…