gravity's rainbow

ピンチョン・ドキュメンタリー

amazon.deから、2001年ドイツ・スイス共同制作のピンチョンについてのドキュメンタリー映画"Thomas Pynchon- A Journey into the mind of [p.]"のDVDがとどく。メディア: この商品を含むブログを見る(←はやくなおれ〜!) まだ見てないけど、ピンチョンのバイ…

ピンチョン関係の資料をざくざく発見。Viking Penguinの元編集者Gerald Howardによる”Gravity's Rainbow”の思い出話・制作秘話は最高におもしろい。ピンチョンが書き上げたばかりの『重力の虹』の感想を担当編集者 Corlies Smith(Cork)の助手におそるおそ…

「宇宙へ:Space Race〜冷戦と二人の天才」

きのうNHK総合にて。制作BBC(2005年)。 冒頭から、1944年9月8日、ベルギーの森を行くV2ロケット部隊の映像である。超釘付け。V2攻撃で瓦礫となったロンドンの一画、担架で運び出される人、軍用車に乗ってV2の跡を追うアメリカ軍少佐(ロバート・ステイバーと…

『重力の虹』全頁イラスト化プロジェクト

by Zak Smith. 意気込みは買うが…。もうちょっと…ねえ。 http://themodernword.com/pynchon/zak_smith/title.htm

(11):パラノイア解読

bk1で、ティモシー・メリー『陰謀の帝国:戦後アメリカのパラノイア文化』(ISBN:0801486068)の情報をゲト。これはよまなー!ピンチョン研究者にとっては必読文献なんだろうな。19章"Incoming Mail"って、これ北海上空に出現したV2ロケットの弾道雲を見て<海…

(10):シュヴァルツクナーベを追え!①−IGファルベンとドイツのテクノ・ヘゲモニー

こんなサイトがあった。Prof.Michael Davitt Bellの『重力の虹』のサマリーを翻訳したサイト。マジで乙。まだ終了してないみたいだけど、完成を応援したい。 ところで前のエントリを書いてて、要するに自分は財閥とかいうものについて知りたいのだということ…

(9):ロケット・コンツェルン

そしてこのキュート・ミートの衝撃で、なんで株式保有とかかんとかが気になっていたのかピキーンと閃いた。やっぱり『重力の虹』じゃーん。欧米の産業=経営史の正史と闇。とかそのへん。1920年代中欧とアメリカ。 ブランドは20年代初頭に、ドイツの<フーゴ…

memo

なーんかおもしろそうなのでメモ。 田中純「暗号的民主主義 ─ ジェファソンの遺産」1998年2月 INAX出版『10+1』第12号 アメリカ西海岸の暗号技術の開発者たちに広く共有されているリベラリズムの淵源がアマチュアの科学者であったトマス・ジェファソンに…

(8)−リヴィエラのジャーマン・バロック

バロックについていろいろ調べていて、『重力の虹』第2部の舞台「カジノ・ヘルマン・ゲーリング」のことを思い出した。また本をパラパラめくってみる。場所はリヴィエラ。とあるが、イタリアではなくフランスらしいので、ニースか?注釈本にはモナコとある…

フォン・ブラウンの秘書@ペーネミュンデ

衝撃だ。ドイツ在住の友人がこの夏、通訳の仕事で、ペーネミュンデの博物館であの、あの、あのヴェルナー・フォン・ブラウンのかつての秘書といっしょに仕事したらしい。その秘書さんの写真をみせてもらった。80歳くらいの御歳に見える。まさかペーネミュン…

memo

ピンチョンがまたもやシンプソンズに声優出演!…ってシノプシス読んでもどこにピンチョン登場するのかわからんな。ちなみに前回出演の映像はコレ。

そしてピンチョン。 「たぶんあんたは見つけだすわ。あの人たちの爆撃された街の中とか、あの河とか森の近くとか、雨の日とかにね。きっとそうなるわ。ヒムラー遊戯室のことだって、あんたは忘れないはず……記憶があんたのために踊り出してくれるわ。たとえあ…

「V.」日記。だいぶ前に読んだとこだが、プロフェインの警備バイト先の放射能測定用人体模型と「重力の虹」の黒の装置の関連がちょっと気になる。両方とも<Shroud>なのだ。

「V.」日記。第二次大戦下マルタの爆撃。「…わが子よ、お前には私の言う道路が分かるだろうね。「20世紀」という道路なのだ…」。そう、ピンチョンほど<20世紀>を書こうとした作家はいない。それにしても、今年6月にあったはずのマルタでの「ピンチョン学…