Not all who wander are lost.(Tolkien)

tweakk2004-03-27

きのう持って帰ってきたManiac Loveのフライヤーを壁に貼ってみる。今月のものでもう古いんだけど、写真が気に入ったので。草の上に色とりどりのミニカーが輪になっていて(よく見ると乗用車じゃなくてみんなトラックやトラクターや重機など「はたらくじどうしゃ」だ)、そのなかにブタやカンガルーや白熊など動物がぽつぽつたたずんでいる。小さい時のレゴ感覚がよみがえってくるような気持ち。
フライヤーには"Believe that the freedom to love and fly, the hope of peace for our children, lay in our hands. No war."と白抜きの文字で書かれている。好きだー。ロマン主義的な理念がいまなお力を失わず、けっ!とバカにされるようなこともなく、集まってくる人に自然に共有され、一人ひとりのエネルギーとなっていくような空間、しかも奇跡的に商業主義や消費社会に(それから宗教とも)ある程度距離をおいたままで成立している場所が現在あるとすれば、それはこういうクラブなんじゃないか?なんてことを考える。実際のクラブ運営はいろいろ大変なんだろうけども。

昼すぎに家を出て中目黒へ。3日続けて日比谷線沿線に用事とは。いままで縁遠い線だったのになあ。今日はケルンからやってきている枢機卿のミサを見学。見学じゃなくて拝領か。駒沢通りから細い路地にはいって少し歩くと、遠くからはやくもドイツ人たちが道にたむろしてるのがみえた。ぱっと気分がもりあがってくる。近づくと、わーもうドイツ人ばっか!それもみんな家族連れ。日本人の奥さんやハーフの子どももけっこう多い。あとで分かったのだけど堅信式だったのだ。こういう雰囲気ひさしぶり。ほんとに共同体というかんじ。カトリックも悪くないななどと思ってしまう。聖体拝領のあと隣の人と握手したのが嬉しかったり。聖ミカエル教会は明るくシンプルな建物でいいかんじ。音楽もオルガンの他にヴァイオリンやフルートがあってとてもよかった。
5時少し前に教会を出て、ちょうどやってきたバスに乗って渋谷へ。途中代官山を通るがすごい人出だ。そのまま歩いてTOMへ向かう。あいにく治江さんは留守だったが、山本さんとすこし話して近況を報告する。すこし気が楽になった。あの翻訳事件以来足が遠のいていたからなあ。山口昌男村山知義について講演するという話。K先生は知ってるのかな。帰りにFlying Booksに立ち寄って「重力の虹」上巻だけあったので買う。¥1900なり。これはベルリンの知人に送るもの。2巻そろえて買いたかったけど、オークションみると高すぎ!早く増版するか新約(やっぱ佐藤良明かな!)出すかしてほしいよう。
そういえば新宿駅で警官と目があってぎょっとしたけど、日比谷線井の頭線も警備を強化してるというアナウンスを流していた。ゴミ箱も撤去されたらしい。なんか戦前感ただよってるなあ。