2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ピンチョン『逆光』書評紹介:「複素数的なテクスト〜『逆光』の世界の数学的な遊戯〜」

「架空(イマジナリー)」と彼女が笑った。「もっといい言い方があるんじゃないの?」 "Imaginary," she laughed, "not the best to way to put it!"(『逆光』下巻21頁) * * * さて、『逆光』のドイツ語圏の書評を読んでいたらいくつかおもしろいものがあ…

ピンチョン『逆光』メモ。 場の方程式、ベクトル方程式、四元数方程式など、光の振る舞いを描写する方程式の奥深くに、隠された場所へ向かうための指示書き、旅行案内、地図がある。複屈折は重要な要素として繰り返しそこに現れ、この世界に隣接する世界を垣…

1年以上ぶり更新テスト。冷え冷えした風が吹いてる。

あいかわらず寒い。 諸星大二郎『マッドメン』<最終版>(光文社、2010年)を読む。 夜、祖父の遺稿集の校正の手伝いなどをする。 批評のうまさにおもわずうなる。

日が出るが、あいかわらず空気はつめたい。

鼻水がとまらない。 最高気温6℃。 諸星大二郎『海神記』(光文社、2007年)を読む。 雨上がりのねこ。

ひさしぶりに札幌へ。 飛行機のなかでE.T.ベル『数学をつくった人びと』(ハヤカワ書房、2003年)を読む。 ハミルトンは1827年、23歳のとき、『光線系の理論』第一部を発表している。 ハミルトン自身が書いたサマリーのなかに、「方解石(Iceland Spar)」…