ピンチョン関係の資料をざくざく発見。Viking Penguinの元編集者Gerald Howardによる”Gravity's Rainbow”の思い出話・制作秘話は最高におもしろい。ピンチョンが書き上げたばかりの『重力の虹』の感想を担当編集者 Corlies Smith(Cork)の助手におそるおそる尋ねて、「まだ読み終えてないのよ。だってあんなにながいんですもの!」といわれて、「あれ、ぼくが全部タイプしたんですよ」とかいってエッヘンと胸を張った、とかかわいすぎる。いままで読んだピンチョンに関する文章のなかでは、Weisenburgerと並んでおもしろい。
 あとドイツ人映画監督Robert Bramkampによる『重力の虹』へのオマージュ映画『第7発射試験台Pr?fstand 7』(2001)。それからこれまたドイツ人のイラストレーター・漫画家(?)Max P. Haering による『重力の虹』の挿絵。これも書きこみ具合が最高によい。やっぱドイツ人はピンチョン好きだ。
 上のHowardは、キューブリックに『重力の虹』の映画作らせてたら最高だったのに、とかいってるけど、どうかなあ?キューブリックの鬼気迫るかんじとか様式美のセンスはちょっと合わない気が。マンガ化するなら、もうこれは松本次郎氏しかいないと思うんだけど、どうでしょう。
 これらの資料はかなり興味深いので、後日詳細エントリしよう。できるかな?