帰りに漫喫にいってきた

僕は 彼女が僕のことを忘れずにいてくれた
7年という年月を想った。

その間、僕は5人の女のコを好きになり
そのうちの2人と付き合った。

島田ヨシコのことなど一日も思い出すことなく
その7年は過ぎていった。

けれど僕に何ができた?
よのなかには、どうにもならないことは確かにあって
僕たちのリアルはいつもどこか残酷なんだ

   (『村上かつら短篇集』、小学館、2004年)

ちょっと泣いた。