Cute Meet@St.Valentine's Day

 自分でも何を探してるのかよく分からない。本屋の棚の前をうろうろうろうろ徘徊する。株式とか支配とかホールディング・カンパニーとかそんな単語が脳内をちらつくので、商法やら会計やら経営分析やらの入門書や専門書をとったりもどしたりとったりもどしたりするがどうもぴんとこないのでさらにうろうろうろうろする。そんな具合にいつものように午後を不毛に費やし、やがて閉店の音楽が流れ、それでもまだ仁王立ちでねばったものの店員の無言の圧力に屈し売り場を立ち去りかけたその瞬間、素敵な本と遭遇。

  • 山田勝『商業史概論』(創成社、2004年)

これはなかなか。近世から1970年代以降にかけての産業・事業経営・ファイナンスパラダイム・チェンジの歴史をわずか300ページ全12章でぶったぎっとる。概論といいつつ分析は具体的で生き生きしてる。センスのよさに恋しますた。