本2

「あらためて、民主主義は、急激な近代化によって不安に陥れられよりどころを失った人々に新しい安全を与える政策を通じて、最もよく正当性をえるのだということを指摘しておきたい」。H.K.ルップ『ドイツ現代政治史』の締めくくりの言葉だ。読みながら、政治とはぜんぜん関係のないことを考えてた。まず、クンデラの『存在の耐えられない軽さ』の**(名前失念。芸術家じゃない方)テレザ(※12/15思い出した!)の、弱さと、愚かさと、動物に対する優しさ。それからこないだ読んだ三宅乱丈『ペット』の、<鍵>のない可哀相な小さな女の子メイファの顔。なぜだろう?弱いものに優しくなければ。絶対なくしてはいけない源泉なんだ、と思うのだが、ン…やっぱりうまくいえない。