ひさしぶりに偶然チャンネルが合った映画から目が離せなくなった。BSミッドナイト劇場の「コンドル(THREE DAYS OF THE CONDOR)」(1975米)。ピンチョン=ル・カレ的なテーマといい、70年代の映像といい、ツボだ。電話局のシーンが魅せる。スパイものというのは、ハードの面からもソフトの面からも<通信>というものの本質に迫るジャンルなのだとふと気づく(そういう意味でSF的ですらある?)。ロバート・レッドフォードて若いころこんなにかっこよかったんだなあ。
追記!!ハヤカワの「冒険・スパイ小説ハンドブック」をひも解くと、原作のジェームズ・グレイディ「コンドルの6日間」(日数を変えたんだな)が載っていた。実際にあったロックフェラー委員会による「CIA行き過ぎ行為」暴露事件(1974年)が元ネタだという。興味深いな。この日付も。しかしNHKはどうしてこの事実を番組解説に載せないんだろう?