tweakk2004-04-29

8時ごろ起床。きのうの仕事の余韻でまだ頭がグルグル回転しているかんじで、しばらくぼーっとして思考が浮かんでは消えるのにまかせる。もうちょっとすぐにクールダウンできるようになりたいんだけどなあ。パンを焼いて食べたあと「冒険・スパイ小説ハンドブック」をパラパラとめくる。スパイ小説と謀略・情報小説をカテゴリー分けしていて、前者をイギリス的、後者をアメリカ的なものとしてるのが興味深い。トマス・ピンチョンの「秘密裡にunder the rose」はやっぱりジョン・バカン「三十九階段」を下敷きにしてるとあらためて確信。スパイ小説の解説の宮脇氏いわく「スパイ小説は、かつて英語で『The Great Game(偉大なゲーム)』と称されていた。ゴルフも同じようにThe Great Gameと呼ばれていたのだが、その根本には、スパイ活動もゴルフも似たようなものだ、と考える精神がある。ゲームであれば、そこにはルールがあり、フェアプレイが尊ばれる」。ピンチョンの「秘密裡」は、スパイと外交がまだ個人と個人の紳士的ゲームでありえた時代(世界に冠たる大英帝国の時代)の最後の瞬間を書いたものだ。「重力の虹」に登場するスパイ、<海賊>プレンティスとカティエの運命はもっと現代的な(カフカ的な)悲劇に変わっている。バカンからル・カレへの移行だ。
午後は大学図書館へ。きのう発見できなかったFinancial Timesの記事とEUの年次報告を発見・コピー。入学してはや○年、はじめてこの大学の学生らしいことをしてる・笑。ほかに長澤均「倒錯の都市ベルリン」、関口存男著作集第5巻(昭和5年の法政でのドイツ語講義!)を借りる。
夜ちょっと仮眠。おきて報道ステーションオノ・ヨーコインタビュー。ヨーコ語録「夜明けの戦いが一番ヘビーなんです」。3日目でようやく見れた「THE 少女マンガ!」は萩尾望都ポーの一族」。望都語録「手の脳が指関節にある」「30を過ぎたころになると人生の澱が積もってきて慎重になってしまう。あんなふうにキャラクターを動かせなくなる」。そうかー30かー。ふう。望都せんせいはちょっと緊張した面持ちだった。昔見た夜話ではミーハー根性むき出しでリラックスした感じだったのになあ。現場の雰囲気ってあるんだな。今回はインタヴュアーが悪かったに違いない。ゴージャスな音楽選曲は◎。しかしテオが科学者になってキリアンの血を調べるという話を実際に読んだような記憶があるのは、勘違いだろうか?おっかしーな。
おっとsakusaku半分見逃した!おお今日はカエラちゃんの笑顔が輝いてる!だいすき!