「三文オペラ」@世田谷パブリックシアター

 突発的にみたくなって友人を誘ってみたけど振られたので一人で行った。パブリックシアターは、おととし12月のパパ・タラフマラの『百年の孤独』以来だ。
 栄作歌うまくね〜(しかしいい体w)、とか篠原色気がね〜(しかし歌うまいw)、とかついついケチつけながら観てたんだけど、最後はなんか猛烈に感動してカーテンコールで延々拍手してた。
 なによりローリーいい仕事。歌は大事だな。できれば思いきってラップとかガンガンいれてほしかった。メッキーの最後の場面はキリスト磷刑の活人画のようでヴェネチア派の絵画のように美しかった。娼婦たちがよい味をだしてたなあ。
 やーブレヒトよいね。見るのは初めてだったりするんだけども。5年くらい前にベルリンのちっちゃい激情で観た児童用劇”Linie 1”の雰囲気をおもいだしたけど(舞台構成やラギッドな雰囲気や音楽)、ブレヒトの影響をたっぷり受けた劇だったのかも。

 最近、年を取ってくるつれてますますおもうことだけども、作品鑑賞するときには予備知識がないほうがぜっっっったいによいね。いかに頭をすっからかんにしていくかが大切ですよほんと。


※追記
wikipedia.deで上のGRIPS-Theaterの項目読んだら、「“Linie 1”は当時(1986年初演)ドイツでもっとも上演された劇であり、ブレヒトの『三文オペラ』後のドイツのオペラでもっとも成功した作品である」とあった。ブレヒトの直接の影響については言及がないが、左翼的な傾向が顕著で、70年代にはこの劇団は保守CDUやシュプリンガー出版社からは激しく攻撃された、とある。