シンポジウム「ネットワーク社会の文化と創造」@ICC

 祝ICC復活!浅田彰斉藤環藤幡正樹、宮台眞司つー豪華メンバーにつられて行ったんだけど、なんか話が茫漠としてて今イチだた(´・ω・`)。宮台やる気なし。環さん渋い。彰細い。藤幡氏スニーカー赤すぎ。藤幡氏の話が一番聞けた。「そのときにオルタナティブな技術をもってないとこの国はヤバいでしょうね」


(追記)
藤幡さんの作品"Landing Home in Geneva"(2005)が紹介されたがこれがよかった。
http://www.centreimage.ch/expos_events.php?id=52
http://www.kawashima-lab.co.jp/modules/works/2005-03-FieldWorks_Geneva/
旅の先々でひとりでぶらつき歩き、そこで偶然に出会った人々との会話や風景が、360°のパノラマレンズで撮影されている。それらの映像がGPS表示によりインタラクティブに接続されている。
会場ではちょっとしか見れなかったけど、ジュネーブレマン湖かどこかの船の上で、フランスの生まれで仕事でジュネーブに住んでいて、でもスペインが故郷だと語る女性との会話が紹介された(写真)。揺れたり、ゆっくりとさまざまな角度で傾いたりする映像が心地よい。湖面の反射。マルチリンガルな会話によるかるい言語感覚の混乱。感覚と記憶のリシャッフリング。
なんか生きかえる〜
この感覚に導かれるようにして仕事をしている人が好きだ。むちゃむちゃ好き。学者でいうとたとえば今福龍太やジェームズ・クリフォード。"cognitive mapping"について語るフレドリック・ジェイムソン
"Landing Home"という言葉はまた、荒川修作の"landing site"(降り立つ場)を連想させる。彼の仕事もまたこの感覚のたえざる更新ということに向けられていたはず。

あと藤幡さんの発言で印象的だったもの:「(再帰性ということに関連して)自己言及というのは危険なもの。宗教的背景があってマリファナをやる場合(ラスタ?)はきちんとガイダンスがつき、それなしにやってはいけないとされる。それと同じように、自己言及にもきちんとした方法論、リテラシーが必要で、それをきちんと教えるシステムが必要」(うろ覚え)
ハーバーマスが実存的=治療的existenziell-klinischというタームを使っていたことが思いあわさせる。